日本語の違い

攻めると責めるの違い・意味と使い分け

攻める・責める

「攻める」と「責める」は読み方が同じ「同訓異字」です。

この二つは、漢字の持つ意味が比較的明確なので、他の同訓異字に比べて誤用は少ないと思われます。

しかしよく似た場面で使われることもあるため、使い分けに悩んだ経験のある方もいることでしょう。

そこでこの記事では、知っているようで意外と知らない「攻める」と「責める」の違い・意味と使い分けについてまとめました。

攻めるの意味・使い方

「攻める」は、「相手方を打ち負かすこと。攻撃すること。」です。

攻める対象は、人間だけではありません。

建物や抽象的な概念に対しても「攻める」ことは可能です。

また、攻撃手段に対して「〇〇攻め」という言葉を使うこともあります。

  • 彼はゴールキーパーの一瞬のスキをついて、鋭く攻めた。
  • 難攻不落といわれた城を、ついに攻め落とした。
  • 新たな市場を攻めるためには、綿密な計画が必要だ。
  • 親に反抗して口を利かなかったら、兵糧攻めにされた。

責めるの意味・使い方

「責める」は、「落ち度や失敗をとがめること。非難すること。」です。

また、「はげしく催促すること。いじめたり苦しめたりすること。」という意味で使われることもあります。

責める対象は、基本的に人間だけです。

ちなみにこちらは、刑罰を科す際に「〇〇責め」という形で使われることもあります。

  • わき見運転を、妻に責められた。
  • 反省することと自分を責めることは、全然違うことだ。
  • 友人から、借金の返済を責められている。
  • 人を殺め、地獄の責め苦を味わう。
  • 子どもの体重が増えたので、膝上で抱っこすると石抱き責め(正座した膝上に重い石をのせて自白をうながす刑罰)を受けている気分になる。

攻めると責めるの違いは?

「攻める」は攻撃することで、「責める」は責任を問うこと・その者の行為を非難することです。

「攻める」対象は人以外でも構いませんが、「責める」相手は基本的に人間です。

また、「攻める」のは何の前触れもなく突然行ってもOKですが、「責める」ためには、責められる人の何らかの行為が必要となってきます。

このようなことから考えると、「攻める」のターゲットは「物・事・人」で、「責める」のターゲットは「人の行為」ということになります。

まとめ

まとめ
  • 攻めるは、攻撃すること。攻撃対象は何でもよい。
  • 責めるは、その者の行為をとがめること。

何らかの行為が原因になっている場合や責任を問う場合は「責める」、それ以外は「攻める」を使えば、誤用はほとんどないでしょう。

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