「収める」と「納める」と「修める」。
どれも「おさめる」と読みますよね。
では、違いはどうでしょう。
とくに「収める」と「納める」は「収納」という言葉もあるくらいなので、使い分けに困った経験のある人も多いと思います。
そこでこの記事では、わかってしまえば意外と簡単な3つの「おさめる」の違いと使い分けについて調べてみました。
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収めるの意味・使い方
収めるは「しまう・中に入れる・手に入れる・記録する」という意味です。
後述の「納める」とも関係しますが、「収める」行為に義務はなく、単なる行為を指す言葉といえます。
タイトルにある時間内に「おさめる」もこの漢字を使います。
- 冬の衣類はかさばるので、タンスに収まりきらない。
- 娘の成長記録をDVDに収めた。
納めるの意味・使い方
納めるには、「きちんと入れるべきところに入れる・終わりにする・支払う・渡す」といった意味があります。
「収める」とは異なり、「納」はある程度義務を伴う行為(納税・納期など)に使われることが多いです。
- バレエのレッスン代を納めた。
- 仕事納めがはっきりしている公務員が、とてもうらやましい。
修めるの意味・使い方
修めるは「学問などを身につける・習得する・心や行いを正しくする」という意味を持ちます。
「収める」「納める」ほど混乱することはないかもしれませんが、3つ目の意味を知っておかないと正しく使い分けるのが難しいかもしれません。
- 入学試験で優秀な成績を修めた者には、奨学金が支給される。
- うちの息子は30歳過ぎても素行が修まらない。
収める・納める・修めるの違い
「収める」は「しまう・手に入れる・記録する」といった意味で、「納める」は「きちんと入れるべきところに入れる・終わりにする・渡す」といった意味です。
「収める」と「納める」の大きな違いは、義務の有無にあります。
- 義務はないが行為をするのが「収める」
- 義務があるので行為をするのが「納める」
です。
「修める」は、「習得する・行いを正しくする」といった意味があります。
後者の意味で使われることはあまりなく、学問や技術などを身につけた時によく使われます。
まとめ
まとめ
- 収めるは、「しまう・手に入れる・記録する」こと。「収める」義務はない。
- 納めるは、「きちんと入れるべきところに入れる・終わりにする・渡す」こと。「納める」義務があることが多い。
- 修めるは、「学問や技術を習得する・心や行いを正しくする」こと。
「収める」と「納める」で迷ったら、とりあえず義務の有無で考えましょう。
それでも迷ったら、「収録」「納期」など「収」や「納」を含む別の言葉に置き換えて考えるとわかりやすいですよ。
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