日本語の違い

暑い・熱い・厚いの違いと使い分け 気温が「あつい」はどの漢字を使う?

暑い 熱い 厚い

「暑い」と「熱い」と「厚い」。
どれも小学校で習う漢字ですが、お子さんや外国の方に違いを尋ねられたらきちんと説明できるでしょうか?

今回は、読み方はまったく同じだけれど使う場面が異なる3つの「あつい」の意味と漢字の使い分け方について解説します。

暑いの意味・使い方

暑いは「主に気温が高いことをあらわす言葉」です。

何度から何度までという定義はありませんが、気温が高く不快感を覚える場合には「暑い」を使って良いでしょう。

つまり、気温が「あつい」は、「暑い」を使うのが正解です。

ちなみに、対義語は「寒い」です。

  • 最近は夕方を過ぎてもかなり暑いので、打ち水をするとかえって蒸し暑くなってしまう。
  • 暑い部屋に引きこもっていたら、熱中症になってしまった。

熱いの意味・使い方

熱いは「物の温度が高いこと・体温が高いこと・感情が高ぶった状態をあらわす言葉」です。

つまり、気温以外の物の温度が高い場合には、「熱い」を使えばいいのですね。

対義語は「冷たい」です。

  • 熱が高く、関節まで痛くなってきた。
  • 人生について熱く語り合える友人がほしい。

厚いの意味・使い方

厚いは「物の両側の距離が大きく離れている状態をあらわす言葉」です。

中身が詰まっている場合や、気持ちが深い場合にも使われます。

対義語は「薄い」です。

  • この辞書は、厚くて持ち運ぶのが大変だ。
  • あの分厚い封筒には、札束が入っているに違いない。
  • この島の人たちは、信仰が厚い。

暑い・熱い・厚いの違いは?

「暑い」は気温に対して使う言葉で、それ以外の物の温度が高い場合には「熱い」を使います。

たとえば、太陽が照りつけて体や道路の温度が高い場合は「熱い」ですが、気温上昇をあらわす場合には「暑い」を使います。

つまり、熱源によって使い分けるのではなく、温度上昇しているものが何であるかによって使い分けなければならないのです。

一方で、「厚い」は幅の広いものや中身の詰まっているもの、気持ちが深いことに対して使うので、温度に関係する「暑い」「熱い」とは全く異なる場面で使うことになります。

それぞれの対義語は、

  • 暑い→寒い
  • 熱い→冷たい
  • 厚い→薄い

なので、対義語が何であるかを考えるとわかりやすいです。

まとめ

まとめ
  • 暑いは、気温が高く不快な状態。対義語は「寒い」。
  • 熱いは、物の温度や体温が高い状態。感情が高ぶった状態を指すこともある。対義語は「冷たい」。
  • 厚いは、物の両側の距離が離れている状態。中身が詰まっている状態や、気持ちが深い状態を指すこともある。対義語は「薄い」。

「厚い」は他と使う場面が重ならないので使い分けに悩むことは少ないと思います。

「暑い」と「熱い」で迷ったら、温度上昇しているのが気温かどうか、対義語は何なのか、を考えればスッキリわかりやすいですよ。