「小計」「合計」「総計」「累計」。
どれも「計」がつく言葉ですが、経理などをやっている方でもない限り、それぞれの違いや使い分けがよくわからないのではないでしょうか?
この記事では、似ているけれど少しずつ違う4つの「計」がつく言葉を調べてみました。
小計の意味・使い方
小計は「全体のある一部分の和」です。
例えば、買い物をした場合を考えてみましょう。
- リンゴ:3個
- キャベツ:1個
- トマト:3個
を買った場合、それぞれの商品の購入金額が「小計」となります。
- レシートには、品目ごとの小計が記載されている。
合計の意味・使い方
合計は「2つ以上の数値を合わせ数えること。またはその数値。」です。
合計は、小計を合算したものといえますね。
上記の例では、すべての商品の購入代金の和が「合計」となります。
- あちこちで買い物をしたら、支払いの合計額が予算を超えてしてしまった。
総計の意味・使い方
総計は「全体をすべてあわせて計算すること。またはその数値。」です。
いくつかある「合計」をすべて合わせたものが「総計」にあたります。
つまり、家計簿などをつける際に日々の出費の合計を月ごと、あるいは年ごとにまとめて計算したようなものが「総計」ということになります。
- 使いすぎてしまったと思った日もあったけれど、1ヶ月の出費総計は何とか予算内に収まった。
累計の意味・使い方
累計は「小計を順次あわせて合計を出すこと」です。
例えば、○月1日の合計に○月2日の合計を足し、その合計に○月3日の合計を足し…と順番に計算を積み上げていくのが「累計」です。
- 今月20日までの売上累計を計算した。
小計・合計・総計・累計の違いは?
計算単位のもっとも小さいものが「小計」、次が「合計」、もっとも大きものが「総計」です。
そして、「小計」を合わせたものが「合計」、「合計」を合わせたものが「総計」で、小計を順番に足していって合計を出すことを「累計」といいます。
イメージとしては「小計<合計<総計」です。
また、累計は「合計=小計+小計+小計+…」の計算方法そのものを指すことになります。
まとめ
- 小計は、全体の一部分の和。
- 合計は、2つ以上の数値の和。小計の合算。
- 総計は、全体をすべてひっくるめた和。合計の合算。
- 累計は、小計を順次あわせて合計を出すこと。
非常にややこしいですが、合計と総計については「トータルで」といえば何とかごまかせることが多いです。
不安な場合は「〇〇と□□はトータルで」とか「この月の売上げはトータルで」と計算の範囲を何気なく明示すれば、ごまかしがバレることは少ないですよ。