日本語の違い

的確・適格・適確の違い・意味と使い分け

的確・適格・適確

「的確」と「適格」と「適確」。

読み方はいずれも「てきかく」で字面も何となく似ているため、使い分けで迷った経験のある方も多いと思います。

しかし、迷うのは当たり前です。
実はこれらのうち、二つはほとんど同じ意味なのです。

この記事では、意味がわかれば使い分けがけっこう簡単な「的確」「適格」「適確」の違いについてまとめました。

的確の意味・使い方

「的確」は、「間違いがなく正確なこと」の意味で使われます。

「的」は、矢を射ったり鉄砲を撃ったりする際のターゲット(標的)のことです。

つまり「的確」とは「的を正確に射貫くこと」=「正確に要点をとらえていること」と言い換えることもできます。

  • 彼の指摘は、いつも的確だ。
  • 総理大臣だからといって、国の非常時に的確な判断ができるとは限らない。

適格の意味・使い方

「適格」は、「資格にかなって(適って)いること・役割に必要な資格を持っていること」です。

ここでいう資格とは、国家資格などではありません。
その人が持つ資質や条件という意味です。

ちなみに、「適格」の対義語は「欠格」です。

  • 彼は、宇宙ステーションの船長として適格だ。
  • 多数決で議長に適格な人を選ぶ。

適確の意味・使い方

「適確」は、「間違いなく正確なこと」で、「的確」と同じ意味です。

実際、多くの辞書では「的確」と「適確」を併記しており、「適確」を「的確」の当て字としているものもあります。

とはいえ、「適確」は本来「適正確実」あるいは「適切確実」という言葉を略したものです。

しかし、「的確」と読みが同じであること・意味もほとんど同じであることから、いつの間にか同じ意味の言葉として使われるようになったようです。

ただ、「適確」は法令用語として使われることがあります。

この場合の「適確」は、「間違いなく正確なこと」からさらに一歩踏み込み、「正しい方法で行われる」という意味も含みます。

そのため、任務や措置など、正しく行われることが強く求められる文言に対してよく使われます。

  • 適確な感染予防措置が必要だ。
  • 適確な予算執行が求められる。

的確・適格・適確の違いは?

  • 「的確」は「正確に要点をとらえていること」
  • 「適格」は「役割にふさわしい資質を持っていること」

です。

そして「適確」は「的確」とほぼ同義ですが、「正しい方法で行われること」という意味まで含みます。

なお、「的確」「適確」は人に対して使うことはあまりありませんが、「適格」は人にしか使えません。

これは、意味がわかれば迷うことはないでしょう。

まとめ

まとめ
  • 的確は、正確に要点をとらえていること。間違いなく正確なこと。
  • 適格は、役割にふさわしい資質を持っていること。
  • 適確は、的確と同義。ただし法令用語としては、正しい方法で行われるという意味まで含む。

人に対して使う場合は、十中八九「適格」で大丈夫です。

人以外の場合は「的確」、ただし法令関係の難しい内容ならば「適確」を使うようにしましょう。