敬語の使い方

敬語で「わかりました」は間違い?正しい使い方はこれ!

敬語 わかりました

目上の方から言われたことを理解した時、あなたは何と答えますか?

「わかりました」という返答では不十分なことが多いです。

今回は、「わかりました」を意味する正しい敬語について、使い方をまとめたので、是非参考にしてください。

「わかりました」は敬語?

「わかりました」は敬語ではありますが、分類としては「丁寧語」になります。

丁寧語は敬語としてのレベルが低いので、会社の上司や取引先の相手などには使わないほうが無難です。

例えば、ホテルのフロントで「チェックインをお願いします。」と告げた時、ホテリエは「わかりました」と言わないですよね。

少しだけ値段設定が高めのレストランで、「パンのお代わりください」と告げた時、蝶ネクタイを締めたホールスタッフは「わかりました」と頭を下げませんよね。

「わかりました」で意味は伝わるのですが、「かしこまりました」「承知いたしました」と言い換えたほうが正しい敬語と言えます。

「わかりました」を意味する正しい敬語

「わかりました」という言葉は十分に丁寧に感じるのですが、前述のように「かしこまりました」と言い換えられると、グッと「大人感」が増しますね。

なぜ「わかりました」で不十分なの?と感じる方もいるでしょう。

正直、お客様や目上の方から指示やお願いをされた時、「わかりました=理解しました」は当たり前のことなのです。

だって、「わかりません」と言えるはずがないですし。

「あなた様からの要望を私は理解し、その上で行動に移します。」という気持ちを込めている言葉が「かしこまりました」「承知いたしました」となるのです。

使い方の例

お客様や目上の方から

電話「急なことで申し訳ないが、責任者に今すぐつないでもらいたい」
→『かしこまりました。責任者で商品開発部長の〇〇におつなぎいたします』

メール「検討していた商品について、色を白か赤か保留としていた件だが、白で頼みたい」
→『ご連絡ありがとうございます。承知いたしました。白で準備を進めてまいります』

「かしこまりました」を漢字に変換すると「畏まりました」になり、常用漢字ではありませんし、あまり目にする機会もないはずですから、メールの場合は平仮名で「かしこまりました」と打つことになります。

これになんとなく納得できないのであれば、「承知いたしました」と表しましょう。

注意!「了解しました」は間違った敬語です

「わかりました」と「了解しました」はよく似ていて、お客様や目上の方からの指示や要望を「受け止めました」という印象になるのです。

わかって当たり前、受け止めて当然で、その上で自分は何らかのアクションを起こしますという気持ちを伝えるべき場面で、「了解しました=受け止めました」と使っても、敬意も誠意も感じてもらえないことでしょう。

ある程度近しい先輩と会話をする時はいいですが、目上の方と接する際は、

  • かしこまりました
  • 承知しました

を使ったほうがいいでしょう。

まとめ

まとめ
  • 「わかりました」は丁寧語。
  • 目上の方には「かしこまりました」や「承知いたしました」を使ったほうが無難。
  • 「了解しました」も敬語のレベルとしては低いので注意。

「かしこまりました」「承知いたしました」は、確かにちょっとだけ距離を感じる表現かもしれません。

しかし、使って損をすることも確実にありません。

今まで「わかりました」や「了解しました」を使ってしまっていた方は、これを機会に意識してみましょう。

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