「予測」と「予想」と「推測」と「想定」。
どれもある事柄の未来などを推し量る時に使う言葉ですが、これらはどのような違いがあるのでしょうか?
あまり意識せず、何となく使ってしまっている方も多いと思いますが、この記事ではこの4つの言葉の微妙な違いについてまとめました。
予測とは?
予測は「何らかの根拠に基づいて、これから起きることを予め推し量ること」です。
根拠に基づくものなので比較的信頼性が高く、客観的な物の見方、と言えそうですね。
予想とは?
予想は「これから起きることを予め想像すること・考えること」です。
予測とは異なり、特に根拠はなく、主観的な考えを指すようです。
そのため、他人から見てありえないようなことであっても、本人的に「あり」ならば、予想として成り立つ可能性があります。
推測とは?
推測は「ある事柄を推し量ること」です。
予測の対象は未来に起こる事柄だけですが、推測は現在・過去・未来いずれの事柄に対しても使うことができます。
想定とは?
想定は「想像して定めること」です。
何らかの計画や対策を立てる際に、仮に設定する条件としてよく使われます。
また「頭の中で考えたこと」の意味で使われることも多いです。
予測・予想・推測・想定の違い
「推測」は、現在・過去・未来のある事柄について推し量ることです。
推測のうち、未来の事柄を推し量ることは「予測」とも言います。
そして「予測」は客観的な根拠に基づいて未来を推し量ることで、「予想」は主観的な考えに基づいて未来を想像することです。
「想定」は、計画などを建てる際に仮に設定する条件のことです。
頭の中で考えたこと(例:想定の範囲内、など)、という意味でも使われますが、その内容が「予測」「予想」「推測」のいずれに該当するかはケースごとに異なります。
ただし、いずれも「その内容が正しいとは限らない」という点では同じです。
まとめ
- 予測は、データなどに基づき客観的に未来を推し量ること。
- 予想は、主観的に未来を推し量ること。
- 推測は、ある物事について推し量ること。現在・過去・未来いずれの事柄に対しても使える。
- 想定は、仮に設定する条件。
使い分けで迷ったら、まず主観かどうかを考えましょう。
主観ならば、「予想」で大丈夫です。
客観的根拠に基づく場合は、現在・過去・未来いずれにも対応できる「推測」がおすすめです。
そして、条件を定める場合は「想定」を使いましょう。
そして、考えたことがハズれてしまった場合には、「想定を超えていた」と言ってかわしましょう。